「ガンになりやすい人」の特徴が判明!?
こんにちわ。
今回は健康心理学の分野に基づいて、
パーソナリティと健康の関係性
についてざっくり話していきます。
パーソナリティとは、
生来性の特徴である気質に、生育環境の影響が加わったその人らしさを指します。
簡単に言えばその人の人格ですね。
疾病観(疾病に関する考え方)や健康観(健康に関する考え方)の変化をとりあげ
今までの精神的健康だけでなく、身体的な健康も心理学で探求していくのが
比較的新しく生まれた分野の健康心理学なんです。
さっそく皆さんの気になる、パーソナリティと健康の関係性なんですが
異常・障害から遠ざかり、心身の健康を導く人格因子(健康因子)と
不健康状態を招く行動様式や生活習慣病を促進する人格因子(疾病因子)
があり、そのバランスは人それぞれで
自分のパーソナリティについての理解と
健康を作るパーソナリティは、日常の努力で作れるという事を知っておきましょう!
健康因子の多い特性とは、
楽観的な思考傾向、闘病意欲、自己効力、健康志向性、協調的、自律性、自己調整性
などがあり、これらが
食事・運動・喫煙・飲酒などの生活習慣からもたらされる疾病因子の影響を低減させ、健康を維持させています。
疾病因子を増大させる特性とは、
過度の不安や怒り、いら立ち、長時間の不快感、失望や落胆の持続、心の傷つきやすさ、抵抗力や欲望のなさ、人との交流の欠如と対人不信、自信・意欲の欠如
などであり、無理のない範囲でこういった要因を減らしていくことが大事です!
次は「ガンになりやすい人」のパーソナリティですが、
それは怒りや不安などの感情を表に出さず且ストレスや葛藤にうまく対処できない人
だそうです。
こういった人は不快感情を心にため込み、慢性的な欲求不満状態に陥ります。
一般にがん患者の発症の前後は、
過度に協力的で自己主張がほとんど見られず
他人に対して必要以上に寛容、とても忍耐強い印象を与えるそうです。
ちなみに健康因子が多くみられた人のガン・心筋梗塞・脳卒中などによる
死亡率はそうでない人の約1/8
だそうです。
ガンになりやすいパーソナリティに当てはまった方も安心してください。
パーソナリティは努力で変えることができます
既にガンを発症した患者でも
自己効力感を高め、闘病への自信・意欲や肯定的な考え方を取り戻し
QOLが改善され免疫機能が高まれば
ガンの進行も食い止められると考えられています。
また「笑い」もガン予防の一つです。
笑いの大きな呼吸を伴う生理的・身体的活動が、内臓活動を活性化させたり
NK細胞(病原菌を殺す細胞)の活性化させたり免疫機能を高めてくれます。
なのでまずは笑って健康状態をよくしていきましょう^^
別の心理学的効果を使ってガンを予防する方法も紹介しています!
参考文献
池澤徹也(2002) 『健康心理学概論』㈱実務教育